思春期お絵描きブログ

趣味で小説やイラストを投稿させていただきます。<(_ _)>

普通じゃねえから!5「蘇るハプニング!」

なんだかんだ小百合にぶちぶち嫌味を言われながら耐えるように自宅の長屋に一緒に帰ってきた龍太だったがここでもまだアクシデントが続いてしまう!
家にはまだお母さんは帰って来ていなかった。


小百合
「ちょっとお母さん、まだ帰ってきてないの?ポストに鍵も入れといてくれてないし入れないじゃない!あの飲んだくれのオヤジまでどこ行ったのよ!(# ⊳Д⊲)」


玄関の引き戸をガチャガチャと不満を漏らしている小百合!龍太の家は貧しいせいか合鍵をつくらず一つしかないらしい!


龍太
「まじでえ〜、母ちゃん昼間病院で先帰れって言われてだいぶたつのに、何してんだよ!<(`^´)>」


小百合
「はあ〜、病院てなんなの!お父さん運ばれたってこと?てかなんであんたそんな大事なこと知ってて黙ってんのよ!(# ⊳Д⊲)」


龍太「違うし、父ちゃんのことはしらねえよ!病院に運ばれたのは俺の担任の美川(よしかわ)だよ!( ゚Д゚#)」


N、なれなれしいな〜!(-_-)


小百合「どうしてあんたの担任の付き添いにうちのお母さんが駆けつけなきゃならないのよ!(# ⊳Д⊲)どうせあんたがまた何かやらかしたんでしょ?その前に何、生意気に担任の事馴れ馴れしく呼び捨てにしてんのよ!何様気取りなのほんと!」


龍太もだんだんうんざりして・・・!


龍太「姉ちゃんに言われたくね〜し!( ゚Д゚#)ちょっと今日はいろいろあったんだよ!そのせいで散々なめにあってずっとイライラして忘れようとしてたのに、思い出させんなよ!」


小百合
「威張り散らしてんじゃないわよ!あんたが元凶なんでしょうが!この疫病神!(# ⊳Д⊲)」


龍太「だからちげーし!クラスのやつらとちょっとからかってやろうとしただけだし!そしたらあいつら最後は、俺だけのせいにしやがったんだよ!ひでえだろ!」


小百合「ちょっとからかってがなんでこんなおお事になってるわけ!ひどいのはあんたの間抜けな顔でしょうが!(# ⊳Д⊲)それでお母さんパートまで休むはめになったんでしょ!何をやったのよ!」


龍太「もう言わねーよ、言ったって怒るだけだし疲れんだよ!姉ちゃんの相手すんの!( ゚Д゚#)」


小百合「いいから言いなさいっての!またそのくっだらない週刊誌でどつかれたいの!(# ⊳Д⊲)」


龍太は手に持ってた少年ゾンビの週刊誌を取られまいと後ろ手に隠すように眉間にシワをよせしぶしぶ話しだした。


回想、今日の朝!
龍太のクラスの授業が始まる前、教室の入り口でひもを両手にいたずら笑いの龍太!数人の生徒もはやし立てるように笑いをこらえてる時ちょうど3年2組担任の美川茜(よしかわあかね)29がピンクの派手な洋服の爽やかな笑顔で入ってきた。


美川「おっはよー!みんな〜ちゃんと漢字のテスト勉強やってきた〜?机の上の物しまってね!始めるよ〜!(*´▽`*)」


みんな、「ハーイ!\(^o^)/


龍太「勉強なんて、してねーよ!グヘヘ…」


Nナレーション、スケベヅラしてんなあ~!(-_-)


A男「先生一番上のボタンはずれてるぞ〜!❤」


B男「まじで…キャハハ!!!」


C男「龍太、やれやれ〜!(≧▽≦)」


D子「龍太やめなさいよ!( ⊳Д⊲#)」


E男「先生上見て〜!(笑)」


F男「やばいよ〜!(*^▽^*)」


G男「先生は胸しまってえ〜!❤\(^o^)/」


入り口の上には10リットルぐらいてんこ盛りに入ったバケツが仕掛けてあったのだ!美川はそれに気づく事なくストレートに教室に入っきた瞬間、たくらみ笑いの龍太によってバケツに繋がれていたひもがひかれ派手に水をかぶるはずだった!しかし予想はおおいに外れてグラっと傾き落ちてきたバケツは虚しくほぼそのままの重量のまま、もろ美川の後頭部にガンと直撃してしまった!


そして美川が「うっ」と床にひたいもその後同時に打ち付ける感じで倒れ、バケツの水は床に叩きつけられるようにバッシャァーンと広がり、クラスは静まり返りうつ伏せのまま動かなくなった美川を一同を目前に一気に教室が凍りついた!

普通じゃねえから!4「一難去ってまた一難!?」

神社から臨時収入?を得た龍太はその足で日暮れの坂道を駆け上ると商店街の端の角にある小さな本屋に向かった。
龍太
「一度新品で買って見たかったんだあ~!」
龍太は何だか感動気味に週刊誌の一冊少年ゾンビを手に取り、レジのおっとりとしたおじさんにお金を払うとすぐに店を出てきた。が、その時偶然にも外で高一の姉に出くわしてしまった。母と同じ無駄遣いにはとてもうるさい姉の小百合(さゆり)。とっさに後ろ手に本を隠そうとしたが、それよりも先に素早く小百合に取り上げられてしまう。


小百合
「あんた、何勝手に寄り道してこんなもん買ってんのよ!週刊誌なんて立ち読みで十分でしょうが!お父さんが駅で拾ってくる雑誌じゃ我慢できないの!うちはお金に余裕もないんだから、安易にお金を物に変えるなってお母さんにもいつも言われてるでしょ!」


渋った顔の龍太


龍太
「いいじゃん、俺だってたまには欲しいもんくらい自分で買いたいし!家で菓子食べながらじっくり新刊読みたいんだよ!お父さんの拾ってくる週遅れのものばっかじゃ話題についてけないし!それに金は使ってこそ価値があるんだぞ!<(`^´)>だいたい姉ちゃんは高校になってスマホ買ってもらって俺には何にも無しで我慢しろなんて不公平だろ!」


小百合
「テストも赤点のバカのくせにいつまですねた事言ってんのよ!あたしは高校になったらアルバイトしたいから、何かとスマホとか必要になりそうだから買ってもらったのよ!遊ぶ為に使うわけじゃないわ!たまには遊ぶかもだけど!それより、なんで小学生のあんたがこんなに帰るのが遅いわけ?塾に行ってないからって勉強もしないで好き放題遊びほうけてたらますますバカになるのよ!」


怒りの流れで週刊誌でバンと一発龍太の頭をなぐる小百合!


龍太
「いってえなあ〜!叩くなよいちいち!俺の場合行きたくても貧乏で行けねえだけだって!勉強する気はちゃんとあんだよ!ふん<(`^´)>」


小百合
「自慢してんじゃないわよ!塾とか関係なしに最低限の事はちゃんとしろって言ってるの!あんたのせいであたしら家族まで恥かくんだから。てか、貧乏のあんたが何でお金なんか持ってんのよ!お小遣いはいつも買い食いでもらってもすぐ消えちゃってたでしょ!こんなくだらない本買う余分な金ないでしょうが!誰のお金カツアゲしたのよ!(# ⊳Д⊲)」


龍太
「違うって、カツアゲなんかしてね〜よ!ちょっとした臨時収入があったんだよ!ご褒美っていうか!(;^ω^)」


小百合
「臨時収入ってなんなの?!(⊳Д⊲)掃除のボランティアでも始めたわけ!いつも問題ばっかおこして白い目で見られてるあんたが!?全然想像できないんだけど!」


龍太
「母ちゃんみたいなこと言うなよ!それバカにしてんじゃん!<(`^´)>いやそうじゃなくて、坂の下の神社でちょっと!いろいろと・・・」


小百合
「はあ?賽銭盗んできたの!犯罪じゃない!お母さんに言いつけるわよ!(# ゚Д゚)」


小百合に強く押されるようにたじたじする龍太!


龍太
「違う、違うよ!賽銭箱じゃなくて、水のたまり場みたいな所に入ってたやつだよ!五百円が俺に向かってきらきら光ってて、つい俺に貰ってくれって魔がささやいたみたいな!へへ。(;^ω^)」


小百合
「いやそれ、賽銭ドロと変わんないでしょうが!バチあたるわよ、あんた!もう、家から出て行きなさいよ!周りから泥棒家族とか言われたら恥ずかしいから!(# ⊳Д⊲)」
龍太
「うるせえな、好き放題言ってんじゃねえよ!もともと馬地辺(ばちあたり)家族だからしょうがないだろ!姉ちゃんだって、どうせこれからアルバイトとか言って、その身体でだましてもうけるんだろう!美人とかいつも自慢してるし血は争えないってやつじゃん?さっきから向こうで魚屋のおじさんよんでるぞ~!愛想ふりまいてきたら!<(`^´)>」


小百合が「なっ!(# ⊳Д⊲)と言葉につまり不機嫌に振り向くとお姉ちゃんウナギ安いよ~と確かに姉に向かって叫んでる威勢の良い男性がいた。


再び小百合が向き直るともう龍太はそこにいなくいつのまに姉の手からひったくったのか少年誌を片手に全力でにげて行こうとする龍太の姿が道の向こうにみえた!
小百合
「あのバカ待ちなさいよ!龍太!もう二度と一緒にお風呂入ってあげないからね!(# ⊳Д⊲)」


その言葉にぴたっと反応して立ち止まり振り返る龍太。にへら笑いを浮かべて!


龍太「それはちょっと反則でしょ〜!」


N、似たもの姉弟?てか、姉ちゃんも深そうな闇抱えてんなあ〜\(◎o◎)/!

普通じゃねえから!3「厄日のご褒美!?」

カラスとのハプニングで物置小屋の上から飛びおとされるように地面に尻もちをついた龍太!なんとかお尻に激痛を感じながらも大事には至らなかった!


龍太
「くっそー、まじでいってえなあ〜!(# ゚Д゚)バカカラスめ!獣の分際で人間様に歯向かってんじゃねえぞボケナスが!今度来たらぜってえ思い知らせてやっからな!」


N、いやいや、カラスにケンカ売られてもな〜大人げな〜いってまだ子どもか〜!


ブツブツと嫌味たらしくその場を離れる龍太!
いつの間にか茜色に染まる空を背中に龍太は水の流れるたまり場のお地蔵様とすれ違った!
砂利道は踏みながら、何気に水の中を覗くと沢山の小銭が沈んでいた。

龍太「お〜!ちょっと、ちょっとなんだよ〜!めっちゃいいコイン入ってんじゃん!」


N、いや、それは…!(-_-)


だいぶうっぷんが溜まっていた龍太は何を思ったのかいきなり水の中に手を入れると一枚の500円玉のコインを掴みとった!
なんだかいきなり上機嫌の龍太!
龍太「そうだよなあ〜、1日の最後くらいラッキーなことないと人間生きていけないよなあ〜!あんがとなあ〜!」


龍太はお地蔵様の頭をいたずらっぽく、ぱんぱんと叩くと…!


龍太
「坊主頭いかしてるじゃん!俺、馬地辺(ばちあたり)って苗字の響きのせいかなんかこういう事普通にやっちゃえるわけよ〜!俺の家すごいビンボーでさあ、同じ坊主頭のよしみで見逃してくれな〜!どうか誰にもばれませんように!」


N、転んでもただじゃ起きないタイプだなこいつは…おめでたい性格してる!


龍太は開き直るように、ポケットに500円玉をねじ込むとひしゃくですくった水をごくごくと下品に飲んだ!


龍太「ちなみに俺が坊主頭なのは床屋に行く金を節約する為なんだぜ!いっつも生えかかると父ちゃんにバリカンで剃られちまってよ〜!親孝行だろ〜!」


そのまま言いたい事を言うと神社から満足げに走り去っていく龍太!


N、こいつ、いつかほんまにばちあたるぞ…!(-_-)


たまり場のお地蔵様のひたいから、丸い小さなレンズのようなものがジーッと龍太の走って行く後ろ姿を見つめていた。