不法侵入!17「一期一会!」
そのまま、今日で最終日でもあり、午後の3時頃には勤務が終わり鍵を閉めると正幸は店長と一緒に汗だくで最寄りの電車の駅に店長を見送りにと向かう坂道を歩いていた。捨てる事務用品の中にまだ使えそうな小型の扇風機があり記念に貰ったのだが乾電池製じゃなくコンセント製だと気づき電気代の事を思いだし苦笑いしていると!いつの間にか踏切のそばまで来ていた。通り過ぎた建物についていた温度計!外の気温は既に37℃をこえているようで、真夏のジンジンと溶かすようないきおいの太陽の照り返しが肌に痛いぐらいに暑い!((+_+))
川田「じゃ私はここで…!最後にもういちど一緒に温泉に入りたいなと思ったけど家内が先に引っ越し先に出発しちゃったみたいだから行くね!いろいろ迷惑かけちゃったけど!いつか、旅館にも遊びにきて!割り引きするから!(笑)それから、ご家族の方にもよろしくね!(*´▽`*)」
いつもとかわらない笑顔に正幸も少ししんみりになった。バイトの最初の時歓迎祝いみたいにここの駅のうらの銭湯(温泉)に誘ってくれたっけ!緊張してほとんど喋れなかったけど店長の人柄にリラックス出来た。緊張していた僕にずいぶんと気を使ってくれていたのかな?自然と鼻がジンと来てしまった!
正幸「はい!いえ、こちらこそお世話になりました。店長も身体には気をつけて!(◎_◎;)」
川田「ありがとう!じゃあ、これからもしっかり働きなさい!若いんだし、応援してるから!(*´ω`*)」
正幸「ありがとうございます!m(_ _)m」
店長はそう言うと笑顔で森山駅の改札口に入っていった。
いろいろ愚痴っちゃった事もあったけど良い人だったな!正幸は最後になって店長と出会った頃の日々をそんなに長くなかったけれどとても懐しく一緒に働けて良かったなと思える自分がいた!
そんな事を考えていた時、ちょうどリュックに入れていたスマホのブザー音がなった。
2日めには停電がおさまって掃除の間店で充電をさせて貰ってたんだ。いろいろ精神に負担がかかったりしてまともにチェックとかする余裕がなかったけど、開けたら大量の兄からの通知がきていた。
