思春期お絵描きブログ

趣味で小説やイラストを投稿させていただきます。<(_ _)>

ミルクの時間!

30分以上立ちだいぶミルクも冷めてきたころ絵理香は宿題途中で面倒くさそうな顔でやってきた。
絵理香「ほら冷めたよ。あんたたち、ほんときたない顔で泣くよね〜!」
泣き疲れて捕まり立ちしていた海斗のほうに絵理香は床の上にあった哺乳瓶を拾い上げて渡してやった。海斗は両手ですぐにつかみ取ると涙でぐちゃぐちゃの顔のまま不器用に口でむしゃぶるように吸い始めた。
横に座り込んでいた山太のほうは海斗の様子に再びぐずるようにミルクに手を伸ばしわめき始めた。絵理香はあくびをしながら双子の様子を軽蔑じみた目で眺めていた。

さるの落とし子!

はいはいするようになってから双子はさらにはしゃぎ声とミルクのおねだりの行動がひどくなってきた。動くとお腹をすかせるから絵理香はなるべく双子をベッドから出さないようにしていた。母は家では仕事で疲れて寝ている事が多いので昼過ぎに学校から帰ってきてから夏休みの延長のように双子の面倒をみることになっている。正直出したらそこら中はいはいして、壁とかで頭をぶつけてぎゃん泣きする事が毎日の週間で目に見えていたから、宿題をしながらの絵理香にとってはただうっとおしいばかりでしかなかった。
取りあえずミルクがほしそうだったので絵理香は面倒くさそうに、30分くらい早いけど残り、さらえて1杯でからになる粉ミルクに、ポットのお湯をそそいで哺乳瓶を双子がみているベッドの目の前の床においてやった。
30分でアツアツのミルクが冷めはじめるから飲む頃にはちょうど良い温度になっているはずだけど、見せつけらる双子にとっては手に取れない哺乳瓶を前にいらだちを感じて火がついたようにぎゃん泣きするばかりだ。
絵理香は気にもせずに別の部屋で漢字の書き取りの宿題をさらさらとノートにシャープペンを走らせていた。

夏の疲れ!

10月も間近になってきたこの頃、絵理香は身体にどっと疲れがおしよせてきた。ずっと双子の夜泣きで不眠も合わせて食欲もほとんどなかったため、2キロくらい体重がおちてきた感覚を母から指摘されて最近ようやくきづいた。夏の暑さがへってきて少し肩の荷がおりた感じもしたが、それでも成長した双子のぎゃん泣きはいまだに続いてストレスもたびたび頭や神経を刺激していた。