思春期お絵描きブログ

趣味で小説やイラストを投稿させていただきます。<(_ _)>

魔性の香り!

学校がはじまってから疲れると、絵理香は夏休みの修了式の日にあった出来事がフラッシュバックするように何度もよみがえってくる。父が家から出ていった最後にみた日。母からの離婚届けの書類を取りに来たのだと思う。若い香水がきつい女性と仲良さげに腕を組んでエレベーターから降りてきた父に久しぶりに出くわしてしまった絵理香はふいをつかれてか、あっけに取られなにもしゃべれなかった。マイペースだった父は絵理香をみても気まずそうな顔も見せずに「よっ、後はよろしくな!」とまるで他人事のような笑顔をみせて女性と歩いていこうとした。風がなびき、ちょうど絵理香の背中側の壁にセミが飛んで来てつかまりみ〜んとけたたましく鳴き出した。瞬間、女性の赤い透けたレースのスカートが絵理香のスカートに重なると同時に、左足の親指にガッと刺すような痛みが走り、絵理香は思わず、「イッツ・・・痛!(>_<)」と顔をしかめた。

闇の記憶!

それからも毎日、学校から家に帰ったら双子のめんどうの日々、クラスの友達だった子たちは中学受験とか塾通いが多くて授業中居眠りの絵理香は孤立気味になってきていた。6年生の二学期にはいっても塾にも行く暇もなくこのまま公立の中学でいいやと開き直って先生やみんなから心配されても笑顔で大丈夫と返していた。双子のお世話が大変とか誰にも弱音を今までほとんどはかなかったのには、強烈に脳裏に焼きついている、父と不倫相手の女に対する、恵梨香なりの覚悟があったからかもしれない。勉強部屋の椅子に腰掛けてぼ〜っともの思いにふけっていた恵梨香は疲れた表情で無意識に闇の記憶をたぐりよせる。

日暮れの紅葉風!

オリジナル小説「ソアラの瞳は何色ですか!」の表紙絵ように描いたものです。


朝からはしゃぎすぎたピクニック。
気づけばいつのまにか日が沈んでいるけど自然に囲まれて、ふたりは気分上昇。初めて新鮮な森林の空気に触れたソアラは喜びを隠せない様子です。直樹も初めて友達になったソアラと心が通いあったみたいで自転車をおしながら、お互い記念写真のようにこちらに向って手をふっています。
まるで紅葉の葉っぱたちが二人を優しい響きの風に当たりながら包んでくれているようです。


一体どんな楽しいことがあったのか、それはソアラと直樹の二人だけの秘密ですね・・・。


直樹「楽しかったねソアラ、また一緒に来ようね。」


ソアラ「なあ~~~!(≧▽≦)」(気分上昇です)